2017年07月04日

ライティングを助けてくれるGrammarly

スピーキング、ライティング対策として、とにかくライティングをしている。前回のIELTSの反省からとくにスピーキング対策として関連出題トピックはすべて一度スピーキング原稿を作成しておこうと思った。

現在、ライティングは当然として、基本的にスピーキングもライティングしている。サンプルアンサーをみたり、英英辞書を調べて、文法的な誤りを修正し、できるだけパラフレイズできるように書くようにしている。

しかし、やはり英文校正をしていないので、冠詞や単複数をはじめとして自信がないものも少なくない。英文校正としては英作文のフルーツフルイングリッシュを使用するのも一つなのだが、単価が高い。サービスとしてはいいのだが、Lv5、Lv4レベルのものを書いている人にとってはおそらくほとんどが冠詞、単複数、適切なコロケーションが修正されるだけだと思う。100ワードで英作文チケット(500円程度)は高い。

こんな時に、ツイッターのタイムラインで見て知ったもので、Grammarlyという英文校正サービスがある。

無料版を使っていて、気に入ったので早速有料版(Premium)を使うようになった。

1706grammarlypremium.jpg
良さを紹介したい。

1点目は、かなり詳しい指摘がされて、大変有益である。基本的に以下のような間違いを見つけているようだ。

文法(Grammer)
Example: If we will leave now, we will arrive early.
だと will leave → leaveとして条件文の動詞の使い方が指摘される。

句読点(Panctuation)
Missing comma after introductory clause
Example: When he had tried to open the discussion Arthur put him off.
だと discussionの後にコンマを入れるよう提案される。

文構造(Sentense Structure)
Missing verb
Example: He pretty much clever.
He is/ He wasが提案される

スタイル(Style)
Colloquial verb phrase
Example: I want you to go check the gauges.
go check → check が提案できる。

文章の型も選択できる。個人的なメール、ビジネス表現、レポートなどのアカデミックなものなど、型を選択することによって最も適した校正ができるようになっている。

1706grammarly.png

2点目は、Wordのadd-inとして利用できる。

Grammarlyの基本的な使い方は,クラウド的だ。文章をMy Grammarlyの中で書く,あるいはコピペすることによって,そんなに時間かかることなく校正をしてくれる。校正が終わったあと,別のソフトにコピペで戻して完成という形だ。

でもこれだと面倒だ。やはり私たちの文書作成はWordがメインだから,Word上で自動的に校正してもらえるとありがたい。もちろんWord自体にも校正機能はあるが,これが強化されるといい。

ありがたいことに,Grammarlyはこの願いをかなえてくれる。GrammarlyはWordのアドインソフトにもなっているので,ダウンロードして使うとWordそのままで校正ができるので非常に便利だ。

他には、主要インターネットブラウザに対応しているので、メール、SNSなども自動的に校正してくれる。

1706grammarlyword.jpg


3点目は、英語の勉強になるという点だ。

これは英語クラスタからすると自分で書きながら英語を勉強することになるので,とてもありがたい。

Grammarlyは校正ソフトのみならず,なぜ間違いだと指摘しているのか,説明がついている。この説明を読むだけでかなりの文法知識がたまりそうだ。

1706Grammarly.jpg

その他にも,パラフレーズや語彙力強化にも役に立つ。


以上が長所だが,バランスをとるためにいくつかの欠点を述べておきたい。

残念なのは、Google Docsには対応していない。これまでいろんなものをGoogleドキュメントで作業をしていたが、それらはGrammarlyにコピペして使わないといけない。

おせっかいすぎるきらいがある。受動態を使うと必ず、指摘がつく。文章としては能動態が好まれるというのがあるからだようだが、どうしても受動態を使いたい時があるので、こんな時はうっとうしいなと感じてしまう。

いずれにせよ、私にとっては語彙増強、パラフレイズの増加に役立ちそうなアプリであることは変わりない。

ちなみに、私のライティングスタイル、英語か米語か曖昧な点を修正することができそうだ。IELTS対策としてBritish English仕様にしたので、スタイルが統一されてありがたい。

AIの進歩に改めて感謝だ。


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2017年05月25日

IELTS本の勉強法

ちょっと更新が滞ってしまったけど,IELTS本の勉強方法が安定したのでその報告なんぞ。(参考:IELTS対策の悩み



この本をどう進めるか方針が決まり,1日30分程度続けている。

まず,全体を飛ばし読みで何回か読んで全体を把握。(実は,むかしフォトリーディングの手法を学んで本読みというかテキストはすべてフォトリーディングで読んでいる。)

その後,SpeakingとWritingのセクションの解説を大体把握したあと,問題(穴埋めとパラフレーズトレーニング)をやる。

現在は,実践編のサンプルアンサーがついている問題すべてに対して解答作成している段階。

今のところ,WritingのTask1(図表問題)の解説,問題(穴埋め,パラフレーズ),サンプルともに充実している印象を受けている。問題もよかったので,Task1の苦手意識は消えた。

Speakingセクションもとにかく書いている。話しても復習できないので表現をチェックしたいのとそのうち校正していいものにしたいからだ。

少しずつではあるが,毎日書いているというのは英語を勉強している感があっていいw やっぱりアウトプットこそが最大の語学勉強法かもしれないなぁと感じている。



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2017年01月18日

Free Writing プロジェクト

前回の英検1次試験が終わって、10月半ばより3カ月ちょっとかけて、英作文能力アップのためFree Writing プロジェクトを1人でやってきた。

具体的にはここにも書いたがDMM英会話が提供しているディリーニュースネタで自分の意見をつづりとか文法とかを気にせずに100-120ワード前後で書くというもの。

ディリーニュースという社会性のあるネタで、自分の意見を述べることができるようになるのが目的だ。量的にも次回英検まで3カ月ちょっとあるので、100個書くことを目標としていた。

今日でとうとう100個を達成した。

170118freewrting.jpg

Wordの字数カウントをみると、15000ワード(一個平均150ほど)書けたことになる。

この学習を通じてできるようになったことは

1)書くことに抵抗がなくなったこと
 「書く」ということは、何かしら本腰を入れるように、よいしょと声かけしないとできないものだったが、このおかげで毎日の日課になり、何もアイデアがなくても何かしら書けるようになったし、書く行為がいやではなくなった。(正確にはパソコンで「打ってる」わけだけどw)とくにつづりや文法を気にしないということ、単語が浮かばなくても、あるもので書くようにするというのは、書くことを習慣づけることに役立った。

2)意見を持てるようになったこと
 映画ネタ(映画は本より良くないか、売れる映画に金は必要か)というのはつらかったけど、とにかく適当でもいいので、何か意見を書くというのはいい訓練になった。それに書き始めると何かしら意見が浮かんだりするので、「意見を持ってから書く」というのではなく「書きながら意見を考える」ことができた。

3)文章力が上昇したこと
 正直言って、最初はつらかったけど、ここ数週間はまったく苦と思わなかったし、10分ほどで終わる作業となった。しかも他の勉強で得た単語を思い出して使ったりできたし、なんといっても自分としては文章力が上昇したように思う。使う単語が増えたこと、最初は言い回しが単調だったけど、毎日書く作業をするせいか、リスニング、リーディングで触れる英語から使えるものを無意識ながら蓄積し、書いてみるようになった。

ライティングはInputが大事だと思ったけど、ある程度量(多書)も必要だと思った次第。

これはいい作業だし、Output能力向上のため少なくとも帰国までは続けていきたい(目標はあと60を足して160にしようと思う)。
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2016年12月24日

英検英作文の採点基準を考える

「採点者は見た」英検英作文プロジェクトを1ヶ月ほど続けて、先週一週間かけてみなで振り返りを行った。

英検の採点者はどこを見るのか、どのように書くのがいいのか、得たものをまとめてみたい。

プロジェクト参加者は6名、18本の英作文投稿、59本の採点が行われた。作文1本あたり3本程度の採点が行われたことになる。

すべての採点結果をまとめると以下のようになった。

   平均点数
内容  6.25
構成  6.68
語彙  6.68
文法  6.63
合計  26.24

   標準偏差
内容 1.092
構成 1.090
語彙 0.899
文法 0.998
合計 3.164

*本番と同じく各項目8点、合計32点で採点。

プロジェクト参加者は何も英検協会の採点研修を受けていない。わかっているのは英検が公開している基準だけだ。それでもほぼ英検基準で採点できているのではないかと思っている。

その理由は、(1)「内容」の点数が低くなると他が低くなる傾向があったからだ。英検協会の基準では、すべての項目において、「自分の意見とその理由が伝わるように」(内容)を構成して、語彙を用い、正しい文法で示そう、となっている。つまり基準でも「内容」が採点全体に影響を与えるとともに、我々の採点もそうなった。一読してなるほどと思うような内容であれば、全体の点数にいい影響を与える。

もう一点は、(2)「内容」の散らばり(標準偏差)が大きく、採点者の主観が反映されやすいことが見てとれる。毎回、採点結果に納得したり納得できなかったりするけども、残念ながら、人によって厳しく判定したり、甘く判定したりする傾向がある。それはトピックに対する採点者の知識量にも依存している気もしている。(トピックについて詳しい知識をもつ採点者が読むと、内容へのツッコミが強くなるかも。)

以上の分析の結果、英作文能力の高低もさることながら、「内容」をどのように書くかにかかっている。

それではどのようにいい「内容」を書くのか。それは英検の言う通り、以下の点を注意して書くということにつきるだろうと思う。

「自分の意見と合わせて、その理由を明確にしましょう。その際に、多様な観点から考えて、意見を支える論拠や説明がより説得力のあるものになるようにしましょう。例えば、理由を書く際に、単純に「安いから」や「便利だから」だけでなく、安くなることがどういうことにつながるのか、また便利になることの具体的な例なども書きましょう。」

もう少し具体的に書くと

1)序論で自分の立場を明確にし、結論でも再度述べる。
2)その立場を支える根拠3つは、相関があまりない方がよい。
3)各段落で、根拠(Opinion)、説明(Reason)、例(Example)という展開を心がける。

という感じだ。

ちなみに、その他の傾向を読み取ると、全体の採点として、23点から29点の間に約7割の英作文が、基本的にほぼすべての作文が20点から32点(満点)に入ることがわかる。この実験では、英作文の採点は大きく差がつきにくいが、CSEスコアでは646−735と差が開くので、自分の意見、理由、その理由をサポートする根拠をきちんと展開し、各項目1点でも多く得点できるようにしたい。

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2016年11月24日

Output2技能の幅を広げる

最近の英語学習のメインはIELTS対策。

その一方で、次回の英検に備えて「仕込み」を始めている。それがOutput技能の幅を広げる勉強だ。

そもそも、ライティングにしてもスピーキングにしても、

読んだことない
聞いたことがない
考えたことがない

という「3ない」状態で、書け、話せということは不可能だ。そのため、社会性の問題について「読んだことがある、聞いたことがある」状態にしたい。特に「読み物」で情報を手に入れようと思っている。

もう一点は、英検の英作文・2次スピーチのトピックには何かしらの関連性がある。経済トピックのネタを議論しているときに、環境問題や科学問題が根拠になったりするし、またその逆もしかりである。つまり社会の問題は繋がりがある。ということは社会問題を鳥瞰できることが必要だ。

そこで、仕込み材料として、「一級さん倶楽部」のJet Bullさんが教えてくれた

Global Trends 2030: Alternative Worlds(PDFバージョンはこちら

を通読しはじめた。これは非常に面白い。とくに3部構成のうち第一部のグローバルトレンドはまさに今の社会の状況を鳥瞰するにはぴったりだ。世界の流れを、@個人のエンパワーメント、A権力の分散、B人口パターン、C食糧、水とエネルギーの繋がりの増加、から説明してくれている。

ちなみにこれはAmazonでも日本版が出ている。




さて、次は「考えたことがない」という問題をどう緩和するか。このあたりは、アンチョコの活躍だ。時間を節約するために自分で考えるよりも人の考えを借りるに限る。

同じく「一級さん倶楽部」のJulikaさんに教えてもらったこれ。



この本をさーと見てみたが、楽しそうだ。たくさんの話題がつまっており(なんとイギリスはEUから出るべきかという話題まで入っていた)、英検対策のみならず知的好奇心を満たしてくれそうである。


最後は、自分の考えを「話したことがる、書いたことがある」にする。

これは相変わらずDMM英会話のディリーニュース記事のネタを使って、120ワード前後のFreewriting(語彙、文法は気にしない)を続けている。(やり方のイメージはここ。)

話すことも必要だが、人の思考は書くことによって鍛えられると思っているので、ライティングを基本にして「考えたことがる」「表現したことがある」を脳に記録している。
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2016年11月17日

edXのエッセイコース

10月12日から5週間にわたって行われたedXのオンラインコースでアカデミック・ライティング(How to Write an Essay)の基礎を学んでみた。

(なんと無料。この情報はやはり「一級さん倶楽部」のJulikaさんに教えてもらった。情報交換の場として「一級さん倶楽部」は最高だ。→かる〜い宣伝ww)

1610edX.jpg

やろうと思ったきっかけは、英検英作文を改善したいこと、IELTSライティングのTask2で効果的にエッセイが書けることを意識して学んでみたいと思ったから。

どんなことが学べたか、参考までにまとめておきたい。(学んだことの備忘録)


第1週 Good Grammar and Sentences

文法用語の確認とともに、主語(Subjects)述語(Predicates)の対応、句(Phrases)、独立節(Independent Clause)、従属節(Dependent Clause)を確認。

Concise Writingを心がけること。

(1)くどさをさける。例:our (final) conclusion

(2)余計な言葉をさける。例:take under consideration → consider

(3)主語は明確に

Unclear: The practice of revision would improve our writing.
Clear: Revision would improve our writing.

Empty: There is no way to become a better writer than to practice.
Defined: We can become better writers if we practice.

(4)強い動詞を使う
to be + nouns: What we found was a solution to the problem.
Strong verb: We solved the problem.

(5)あいまいな言葉を使わない
Vague: I needed to get some stuff at the store.
Clear: I needed to buy some groceries at the farmer's market.

(6)Modifier(修飾語句)を使わない
Unnecessary: In my opinion, that movie was really quite good. I'm very glad we saw it.
Concise: That movie was great! I'm glad we saw it.


第2週 Paragraphs and Topics

パラグラフはある特定のアイデアを説明する文のかたまり。

パラグラフは、トピックセンテンス、一つ以上のトピックセンテンスをサポートするボディセンテンス、そして結論センテンス(次のパラグラフへのつなぎ、あるいはエッセイを終えるもの)から成る。

よいパラグラフには2つの条件がある。
(1)整合性
つなぎ言葉を工夫して論理的にする。
(2)発展性
例を示す、データを与える、引用する、物語を示す、定義を述べる、など。


第3週 Thesis Statements


論文のテーマとは、議論とか分析の対象であるが、皆が当然だと思っていることはテーマになりにくい。

論文テーマは、サポートすべき議論を必要とする明確な自分の意見(Idea)を述べるものである。論文テーマは1、2文からなり、論じるべきトピックとそれに対する自分の明確な意見が含まれる。


Continuing changes in pension plans make it almost impossible to plan wisely for retirement.

下線部の前は論じるトピック、そして下線部は自分の意見

アカデミックライティングとは以下の要件を含む。
(1)議論における意見(Idea)や調査した理論を取り扱う。
(2)形式に沿って意見を述べる。
(3)人の意見(出版物、インタビューしたもの、自分が観察したもの)に基づいている。
(4)読む人を意識する。


第4週 The Essay

エッセイは以下の構成をもつ。
論文題目を含む序論
ボディ
結論
参考文献

ボディはどのくらいの長さでも構わないが、論文テーマをサポートするデータや事実を並べる。

ボディを充実させるために、以下の調査を行う。
visiting the library
using the Internet
talking to experts
ただし、盗用に注意すること。

読み手を引き込む序論、主張を意識づける結論を心がける。


第5週 Improving Your Writing

書いたものは修正し(Revise)、校正すること(Edit)。修正は主張の根拠として適当かを確認しつつ内容を変えていくこと、校正は文法やスペルミスをチェックすることである。

順番としては、修正してから校正すること。

修正のヒントは
(1)メイン・アイデアはクリアで簡潔か?アイデアは議論可能な論文テーマになっているか。
(2)序論で興味を引くようになっているか。
(3)エッセイはきちんと3部構成になっているか。
(4)各パラグラフのメイン・アイデアはクリアか。そしてそれを支えるようにパラグラフが展開されているか。
(5)パラグラフの配置は適当か。文やパラグラフ間の続き具合は適切か。
(6)文はクリアになっていて、よくかけているか。文の構造を変えることによってよりよい表現にならないか。
(7)利用している語彙は正確か。言いたいことを示す適切な単語か。
(8)エッセイの結論は強いものになっているか。読了後に読者は何か考えることがあるだろうか。

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2016年10月02日

英作文対策(4)−内容編

英検1級英作文対策決定版の最終回は、作文の本丸である「内容」について。

内容が面白く、説得力のあるものでないと点数はかせげない。Main Bodyをより魅力的にみせるためには、内容が具体的で、人に分かりやすく、そして説得的である必要がある。

そこで今回は、エッセイの主張を支える論点(いわゆるPoint)をどのように見つけるかという点、について考えてみたい。

正直、時間があればネットや図書館で調べて面白いものも書けるが(笑)、読解で満点を目指し、リスニング・パートの先読みをするためには、30分以内で英作文を終わらせなくてはならない。

それに、よくあるように、普段からニュースにアンテナを張って問題意識を持って生活しろ、というアドバイスも、試験を控えて受験者にとって、このアドバイスほど試験対策として意味のないものはない。

その意味で今日のエントリーは英作文対策でも比較的即効性があると思う。

模範解答を精査してわかったことは、Pointで利用される論点は多くないので、以下の原則にそって日本語でアイデア整理をしておくといいだろう。


原則:以下の3点に関連するフィールドからPoint(論点)を考える!

1)自然・資源・環境(11)
2)人類、個人の厚生(教育、健康、生活など)(10)
3)経済(仕事、国民経済、貧困など)(6)
(注)カッコ内はPointとして使われたものの数


1)自然・資源・環境

グローバリゼーションという問題で、多国籍企業が産業廃棄物(炭素排出、有毒廃棄物)を出すから、グローバリゼーションはよくないとしている例(2016-1b)、クローンがいいという主張の根拠として、絶滅危惧種を助ける効果があるとする例(2015-1)などがある。

したがって、自然・環境にどのような影響を与えるか、資源(化石燃料、水、食料、生物など)はなくならないか、という観点で論点を考えるのは有効な方法だ。何かを主張するのに、自然・資源・環境につなげれば面白い事例が考えられるかもしれない。


2)人類、個人の厚生

都市化で人々の生活が便利になる例(2014-3)、高齢化でも高齢者の経験や技術が若者に役立つ例(2012-2)などがある。

私たちの健康、教育、意識、生活にどのような事例があるか、普段から考えていくのもいい。というか、何かを主張しようとして、自分たちの生活にいい面がなければそれは否定すればいいわけで、もし私たちの厚生が改善されるなら、それは主張の根拠として強いPointとなる。それにこれは具体例が浮かびやすいので、Pointの段落を膨らませやすく、説得力を持つパラグラフを作成しやすいだろう。


3)経済

世界の平和を脅かすものとして不平等や貧困を述べる例(2016-1a)、食糧はなくなる理由として人口増加、そして人口増加は貧困を生み、食糧が買えないという事例にもっていった例 (2014-2)などがある。

私たちの生活は、悲しいかな、お金なしでは生きていけない。問題として出てきたトピックが、仕事、貧困、失業などのミクロ面でどのような影響を与えるか、国や世界の経済発展、不平等などマクロ面でメリット、デメリットがあるのではないか、と大きく広げて考えると、何かしらのPointは見つかる。

個人としては経済学部出身かつ経済ネタはいつもチェックすることが多いので、いつも浮かびやすいPointだ。ただそれが説得力を持って述べられているかというと疑問なので、このあたりは練習とネタの仕込みをしないとなとは思っている。


あと、これらの内容をMain Topicに取り込むときに、
For example, For instance, Take A for example
などを用いて、具体例を示すと説得力が増す(満点解答例がその典型)。


もちろんこれ以外にも多くの論点を考えることは可能だ。精査した過去問の中では、「未成年を牢獄に放り込むことの是非」に関する問題には当てはまらない。問題テーマが大風呂敷を広げたようなものなら、この方法で内容を考えることが可能だが、具体的なトピックを論じる問題になるとこの原則はあてはまらないので注意してもらいたい。

ただ近年は何かspecificなネタを論じるよりも、やっぱりざっくりしたテーマが選ばれているので、次回の英検も期待したいww

以上、4回にわたって、採点基準から模範解答を研究して得られた英作文対策をシェアしてきた。

もちろん、必ずしも読者全員に有益な方法とは限らないので、あくまで参考程度に。

<参考>
英作文対策(3)―構成編
英作文対策(2)―語彙編
英作文対策(1)―文法編
英作文―採点基準からの分析
英作文―過去問からの傾向分析
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2016年10月01日

英作文対策(3)―構成編

英検1級英作文対策決定版の第3回目は構成面。英作文をどのような構成で作成し、どのように点数を稼ぐかということ。その基準は「英文の構成や流れが分かりやすく論理的であるか」というもの。

これは、形式(テンプレ)で乗り切りたいところである。

模範解答の流れは以下の通り。

Introduction(導入と主張)
Main Body (主張をサポートする論点Pointを3つの段落で述べる)
Conclusion(まとめと再主張)


昨年度(2015年度)までPointは選ぶものだったけど、2016年度から自分でPointを考えるようになっている。一応過去からの流れで、Point3つとしているけど、ここは2つであってもいいとは思っている。そして、問題に「Point3つを述べろ」と書いてあるので、Main Bodyの中に3段落で3つのPointを述べないといけない。(Hiroshiさんのご指摘で修正)

Body部分を充実させるためにも、イントロと結論部分は時間を省略しておきたいところ。そのためにイントロと結論はテンプレを作成して、試行錯誤してみた。

実際、テンプレをつくったものの、英検1級英作文問題の予想問題で試したところ、うまくいかない。さらに研究したところ、問題によってテンプレを使い分けた方がよいことがわかった。

過去問を調べたところ、問題形式は4つに分けられ、その問題に対応して主張するものがちょっと変化する。

Can問題(〜は可能か?)→〜は可能である(不可能である)
 例)Can international terrorism ever be eliminated?(2015-2)
Should問題(〜すべきか?)→〜すべきである(〜すべきでない)
 例)Should cloning research be promoted, or should it be discontinued? (2015-1)
Effect問題(効果がある)→〜効果がある(効果はない)
 例)Has urbanization had a positive effect on Japanese society? (2014-3)
YesNo問題(であるか?)→〜である(〜でない)
 例)Fossil fuels still be the world's main source of energy in the coming decades. (2015-3)

そこで、以下4種類のテンプレを用意した。ただ結論部分は、Effect問題以外はまとめと再主張でまとめており、ほとんど同じである。


原則1:Can問題は可能・不可能の根拠を述べやすいテンプレートを!

否定意見、However, Point1, Point2, and Point3 make it possible that (make A possible to do, are making it likely that)

In short, Point1, Point2, and Point 3 would bring about the auspicious (favorable) change in 問題。Therefore, it is highly likely that ---.


原則2:Should問題は「であるべき」を強調するテンプレートを!

現状or否定。A should be B (A is imperative) for many reason, most significantly, Point1, Point2, and Point3.

In short, Point1, Point2, and Point3 would bring about beneficial effects (favorable changes) in our society. It is therefore highly recommended that ---.


原則3:Effect問題のテンプレはもっとも応用が広い(と思う)!

現状or否定。A has a highly beneficial effect, especially in terms of Point1, Point2, and Point3.

Although --, when we think about Point1, Point2, and Point3, it is clear that A has an overall positive effect around the world.

これは個人的に一番好きで、述べやすい。


原則4:YesNo問題は否定的なものが書きやすい!

反対意見。Point1, Point2, and Point3 mean that they are failing to do/ they will no longer be/

In short, Point1, Point2, and Point3 would bring about adverse effects (unfavorable changes) on humanity. It is therefore highly unlikely that A is B/ A do B.

実は、この問題は否定的な内容の方が述べやすい気がしているし、模範解答もすべて否定だった。


もちろんこれは自分の使いやすいものに変更してもいい。ここでは模範解答を参考にするとともに、一人称は避けるようにした。
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2016年09月30日

英作文対策(2)−語彙編

英検1級英作文対策決定版の第2回目は語彙の使用について。その採点基準は、「課題に相応しい語彙を正しく使えているか。」である。あいまいだが、課題に相応しい1級語彙使用は不可欠だろう。

それに同じ語彙の繰り返しはいいエッセイでは避けられる。そのため、幅広い語彙とともに、その言い換えも知っておくと彩り鮮やかなエッセイになる。

ということで、語彙について、過去問模範解答を研究した結果、以下の3原則を導き出した。


原則1:manyを使わずnumerous(2), countless(1), myriad(1)を使用する。(カッコ内は頻出回数)

これは典型例だが、模範解答ではmany, muchをさまざまな一級語彙で言い換えている。つまり、バニラワード(アイスのバニラのように当たり前で面白みのない言葉、ここではmany)を避けるということだ。copious, innumerable, enormous(2)なども使える。


原則2:副詞をできるだけ使う。

副詞は表現を広げるのに役立つ。

例)increasingly(2)
・use of their products becomes increasingly pervasive. (2016-1)
・Fossil fuels such as oil and gas are becoming increasingly difficult to obtain. (2015-3)
模範解答でもよく見る表現だけど、becomeにはincreasinglyとの相性がとてもよい。これが使えなくても、主語でmore and more --- を使うことは可能。

often(7)
・people often cannot afford to buy enough food even when it is available.(2014-2)
oftenは、ハッキリそう言い切れないときに使える副詞で、エッセイではよく使われる。

その他にも程度を表わす副詞はよく使われている。

強め greatly(3), surely(2), undoubtedly(1), overwhelmingly(1), significantly(1), extremely(1)
適度 virtually(1), probably(1)
急ぎ rapidly(2), urgently(1)

あとはつなぎとして additionally(7), unfortunately(3), clearly(2), successfully(1), consequently(2) などを使いたい。

その他として参考までに以下を紹介しておく。
inevitably, costly, easily, properly, repeatedly, temporarily, previously, importantly, mentally, potentially, reasonably, properly, wisely, skeptically, eventually, densely, currently


原則3:上げ下げ系の動詞を準備しておく。

とくに自分が使う動詞は固定化しやすいので、意識的にシソーラス(類義語)辞典などで確認しておきたい。エッセイでは、「上げ下げ」の言葉を知っておくと便利なので、それを紹介しておく。

make better系
alleviate, ameliorate, improve(4), boost, enhance(1), increase(3)

make worse系
aggravate(= exacerbate), compound(2), deteriorate, worsen(1), impoverish, decrease(1)

increase系
augment, broaden, enlarge, grow(13), lengthen, expand, extend(1), heighten, intensify, magnify(1), amplify, raise(3), shrink(1), strengthen

decrease系
curb, curtail(1), decline(3), depreciate, deteriorate, diminish, dwindle, ebb, reduce(1), lessen, lower, weaken, decimate(1), eliminate(4)

help、allow系
promote(1), encourage(1), bolster, stimulate, facilitate

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2016年09月29日

英作文対策(1)―文法編

これまで1級の英作文対策としては、英検協会による模範解答を暗唱してきただけだった。

正直、普通にエッセイが書けていると思っているにも関わらず、点数が伸びていない。そこで、今回の英作文対策として、模範解答を採点基準から採点してみるという気持ちで目を皿のようにして調べてみた。

その結果、自分なりに英作文の対策が方針が固まったので、その成果をブログ読者とシェアしたいと思う。

実は以前も過去問の模範解答を分析したことがある。
英作文の過去模範解答を分析した結果(1)
英作文の過去模範解答を分析した結果(2)
英作文の過去模範解答を分析した結果(3)
ただこれらは英検受験初期の頃であり、採点基準は気にしていなかった。

今回はさらに過去問の対象を広げ(ここ4年分、12本の模範解答)、採点基準から分析したので、英検1級英作文対策の決定版だと思っている(大げさw)

採点基準は、内容、構成、語彙、文法の4項目。今回から4回にわたって、英作文で点を取る原則を、文法、語彙、構成、内容から紹介したい。

英作文対策の第1回目は採点基準の文法でどのように点を稼ぐかである。文法では文構造のバリエーションが見られるようである。点を確実にとるために以下の3原則を提案したい。

原則1.Cause and Effect (因果を示す文)を充実させる。

Cause and Effectは因果関係を示す。つまり、Aという出来事があって、Bになる、という関係だ。Aが先にあってBが後に来る、あるいはAはBの原因になっているということ。(興味がある人はYoutubeでググるといい。)

使われる動詞としては、cause、create、bringが、句動詞としては、contribute to、bring about、lead to、result inが有名どころ。模範解答では、create, bring, lead toがよく使われている。

例)
・Public opposition are bringing about radical changes in the energy sector. (2015-3)
・Income from these resources is often pocketed by corrupt politicians, which creates discontent and leads to instability in society. (2016-1a)
・This creates economic crises and breeds fundamentalist values in the public. (2016-1a)
・Economic growth brings money for protecting important aspects of traditional culture, such as historic sites.(2014-1)
・Globalization has contributed to environmental destruction.(2016-1b)
Due to the burden caused by overpopulation (2014-2)

ちなみにDue to、Sinceなどの接続詞もCause and Effect系のもの。


原則2:分詞構文を入れておく。

文章が長くなる時に、関係代名詞を使うことも多いが、分詞構文も採点者にいいアピールができると思う。

例)
・International corporations are free to exploit workers in developing countries, depriving them of basic workers’ rights in order to cut costs. (2016-1b)
・Use of their products becomes increasingly pervasive, resulting in higher rates of non-communicable diseases such as cancer. (2016-1a)
・Cloning technology could be used to grow stem sells which could then be grown into human organs, making the practice of organ donation unnecessary. (2015-1)
・Documentaries teach us about life in other countries, helping us to understand and respect foreign cultures. (2013-3)


原則3:関係代名詞やその他有名どころの構文は入れておきたい。

これは文が単調になることなく、いろんな構文が使えるよというアピール。関係代名詞をはじめ、so-that (too-to)、fail toなんかも使えるといいなと個人的には思っている。

関係代名詞(which, that)
・Studies show urbanities drive less, live in smaller homes, and use less energy for heating and cooling, which leads to less carbon production on a per capita basis. (2014-3)
・Emergency broadcasts warn the public of typhoons and other natural disasters that would have killed countless people a hundred years ago.
仮定法過去完了も含まれている!

help、makeの文は模範解答でよく使われている。
・the large-scale travel and migration have helped infectious diseases to spread and made it difficult to curtail epidemics. (2016-1b)
help A 動詞、make A 形容詞

so - that, too - to
・Extraction is so difficult and costly that alternative fuels are becoming a better option.(2015-3)
・The bleeding populations of numerous species have become too low to guarantee their survival. (2015-1)

fail to(できないという意味の表現でこれを使うと客観的になる感じがする)
・The US invasions of Iraq and Afghanistan, for example, failed to deter terrorists from either country.(2015-2)
・Improvements in agriculture have failed to keep up with population growth. (2014-2)

deter fromとかkeep up withとかも使えるといいなと思った。
posted by NOBU at 08:00| Comment(0) | ライティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする