一方でいろいろ調べてみると、「透視図」という読解の本も気になっていたけど、この道のプロであるひょーどるさんに聞いてみた。
ありがとうございます🙇♂️
— ひょーどる🇮🇹 (@pikumix) 2019年3月3日
理由は記事にて後述しますが、NOBUさんの場合は100% sureでポレポレがお勧めです!
ということで、ポレポレをやってみた。三周したあとの感想を書いてみようと思う。
知的な理解(なぜそうなっているか)と実践的なスキル(どうすればいいのか)は違う。
英文解釈の本は筆者の知的理解を示すものが多い。つまり、どうしても文法から英文の内容を解説していることが多くて、あまり面白くない。読んでて、たしかに、なるほど、というのはあるんだけど、実際のところ
「どうやって英文を読めばいいんだ?」
という疑問に答えられている本は少ないと思う。
本書は、まさにこの疑問に答えてくれる。英文を解釈するためのスキルを与えてくれる本なのだ。
そしてスキルは文字化され誰でも使えなければスキルではない。
野球で
バットを勢いよく振れ!
というのはスキルではない。
バットを上から約45度の角度で振り下ろし、(うんぬん)
というのがスキルだ。つまり言葉によって「再現可能なやり方」を示すことができているものがスキルである。
英文は多種多様なものが出てくる。参考書で、英文を拾い出し、文法を解説して、解釈を示されても、オッちゃんは
はい、ご意見は伺いました
としか答えられない。
欲しいのはソルーションだ。解法であり、解釈に繋がるツールが欲しいのである。
特に老いが見えてくると、オッちゃんは急いでいる(笑)知的な知識よりも具体的な解法が欲しい。
本書はまさにその欲求を満たしてくれた。
本書が示す英文解釈のスキルとは
修飾部をくぐり出して、主述関係を見つけろ
というものである。
はぁ!?っていう人も多いと思うし、そんなに目新しいスキルでもない。
でも本書は修飾部の見つけ方が秀逸なのだ。
修飾部ってなに?という場合、まずは「前置詞から始まるもの」だ。
これは誰でも見つけられる。
それ以外の修飾部もある。本書はその代表として名詞節の発見に重点を置く。
名詞を説明しているthat節、whichなどの関係代名詞節の修飾部をくくり出すことができれば、まず意味が取れるようになる。
その意味で、「修飾部がくくり出せれば、英文の骨格は見えて来るようになる」と言うのが、本書の重要テーマである。
そのほか英文解釈上、自分の理解が足らなかったなというのは以下の2点。
等位接続詞
倒置
特に正確な理解を進める上で、and は何と何をつないでいるのかを考えることは、「なんとなく」で済ませていた私にとって、インパクトのあるものだった。
本書を読むにあたっては、ある程度の英文読解経験と文法知識があった方が良い。「皆が使ってるから」という理由で選ぶよりも、英検1級の文章はほぼ問題ないけど、よく意味が取りにくいところに直面すると言った人には最適な参考書になるだろう。
私にとって、文法的な解釈はいらん!どう読めばいいか教えろっという欲求を満足させてくれる本だった。
また余計なことだけど(笑)、本書によって、スキルと解説は違うということも再認識した。オッちゃんが欲しいのはスキルなのである。