2018年12月13日

例解和文英訳教本を評す

今年度に入ってからちょくちょく英作文の練習として、和文英訳をやってきている。

今月から、小倉の『例解 和文英訳教本 (文法矯正編)』プレイス

を始めたので、その感想など。





きっかけは、大矢英作文本をやっているときに、Twitter上でツウさんを含め、複数の人から小倉本もいいよというおススメがあったので。

ちなみにツウさんの書評はこちら

一言でいうと

よくできている。

ライティングをしていて、ん?どうすればいいだろう、といった悩みを解消する文法事項が多い。

文法って英作文の時にもっとも試されるように思う。もちろん例文暗唱して英文ストックを増やしておけばかなり自然な英語を書くことは可能だけど、自分の言いたいことすべての表現を覚えられるわけではない。

その意味では、思考が日本語になっているおっちゃんにとっては、日本語の思考から持っている語彙で、文法的に正しく英文を組み立てられるようになりたい、と思っている。

この本は、そのような希望をかなえてくれる一冊だ。

しかし、文法用語は面白くない。一般的な文法用語って英語を学習するという人よりも英語を学問対象とする人が使うようなものだ。仮定法なんてその最たるもので、文法書や例文だけではなかなか身につかない。

本書は独特な文法用語を定義してくれており、学習者にとって目からうろこ、あるいはなるほどなぁと読み進められること間違いなしである。

例えば、

時制では、過去形は「時間的に遠い」「現実から遠い」「人間関係が遠い」で説明しており、この結果として

過去形といわれているものは「時間的に遠いこと」を示し、

仮定法過去は「現実から遠いこと」を示し、

依頼するときにCanではなくCould(より丁寧)を用いるのは「人間関係が遠い」からだと説明する。

これは非常に役立った。


また、冠詞では、可算名詞をイメージできる「可像名詞」という名前をつけることにより、冠詞の説明を読者によりわかりやすくしている。


使い方のおススメは、本書の使い方にも書いてある通り、

一度英作文をしてから解説を読む

方がいい。自分で一度悩んでおいて、読みながらその悩みが解決すれば、とてもすっきりする。

もし、英作文ができなければ、できないことを日本語でメモしておくこともいい。語彙を知らないのか、表現を知らないのか、例えば「昔」という表現がぴんとこなかったら、日本語で「昔」とメモしておいて、残りを英作文するなど、してもいい。

英作ができないところ、悩んだところをわかるようにしておくと、解説を読んだ時の吸収力は間違いなくアップする。


改善点をあえて言えば、紙上授業の再現のためか、自分が提案する文法用語についてちょっと言い訳ぽく書いたり(ここは遠慮せずどーんと主張してほしい)、解説文が冗長であったり、ちょっと脇道にいったりとしている。

できれば、解説はシンプルな説明だけにして、ページの余白を設けたり、英作文の解答例の解説を増やしてもらえるといいなと思う。

あと、通勤中に勉強する私としては章ごとに本をばらしたい。製本のときに章ごとに中扉を設けてくれるとありがたい。(これは英語参考書によくあるので、各出版社ページ数を節約しているんだろうなと想像している。)


ちなみに、和文英訳教本が難しいと思う人は、シンプルな大矢の英作文ハイパートレーニングをおススメする。

英作文の問題自体に難易度の差はないが、解説がシンプルかつ最低限必要な事項が学べる。

posted by NOBU at 08:00| Comment(0) | ライティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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