2017年08月18日

社会人が英語の勉強を続ける工夫

長いこと勤め人をやっていて、学生さんがうらやましいと思うことがある。自分の時間を思いっきり英語勉強につぎ込むことができるからだ。

でも、社会人でも工夫すればかなりの勉強ができるように思ってきたのも確か。そこで今日は働いている人が英語の勉強を続けるにはどうすればいいか、自分の体験から語ってみようと思う。


1)通勤電車を活用する

やはりおっちゃんにとって一日の重要な移動手段は「電車」である。とくに都市圏に住んでいる人はまず間違いなく公共交通機関を使うと思う。

実は電車は、勉強するには最高の場所を提供していると思う。それは移動時間は何もしないと退屈という現実があるからだ。ただ移動するだけだと、目的地に着くまで正直暇(ひま)である。

通電車で周りを見渡してみると、今は大部分の人たちがスマホで時間をつぶしている。ゲームをしたり、動画をみたり、漫画を読んだり。もちろんおっちゃんたちは(紙の)新聞を読む(しかも起用に縦長に折りたたみつつw)昔からの風景もあるにはある。いずれにせよ、サラリーマンと言う種族は電車で何かしらの方法で移動時間をつぶしている。

目的地に着くまでの時間、これを勉強に使わないのはもったいない。一日1時間を通勤時間につかっているとするなら、これを自己研鑽に使うと、一年で365時間(実際には出勤日を考えると200から240時間程度かな)も使えることになる。

電車での移動時間が勉強に適している理由は二つある。

一つは移動時間は自分一人しかいないこと。

おっちゃんは家庭をもち、職場ではそれなりの責任を負わされている。つまり家でも職場でも常に報告を受け、相談され、判断を迫られているのだ。おっちゃんには1人でいられる時間と場所がないのだ。

電車の中に他人に囲まれていることは確かだが、知り合いではないので、話しかけられることもないし、気を遣う必要もない(もちろん公共空間なので最低限のマナーを守る必要はあるがw)。物理的には1人ではなくても、心理的には「1人でいる」ことになる。

誰からも邪魔されず、誰からも話しかけられず、1人でいられる最高の空間だ。

二つ目は、移動時間には終わりがあるので、集中できること。

おっちゃんは一つのことに集中できる時間がない。家ではお茶入れろ、洗濯ものをきちんとかごに入れろ、などヨメからさまざまな用事を言いつけられ、子どもからやってる遊びの報告を受ける。職場では、突然の来客や外からの電話で自分の作業がさえぎられる。社会人を長くやっているとおっちゃんは集中力を持つ機会が圧倒的に減る。

ところが移動時間、とくに電車は目的地(乗り換え地)に着くまで30分とか20分とか、ちょうど集中力が持続しやすい時間が移動時間にはある。終わりが決められると、人は集中しやすい。

誰からも邪魔されず、目的地への到着までの間、1人で集中できる最高の時間だ。



2)短い時間を活用する

ニコラス・カーの有名なエッセイじゃないけど(Is Google Making Us Stupid?)、私たちは一つのことに集中できなくなってきているようだ。

スマホは人から集中力を奪うものになっているし、パソコンで仕事する人はおそらく経験があるだろうけど、ブラウザを開きっぱなしで、意味もなくGoogle検索やメールの確認をしている。

間違いなく、私は集中力が続かなくなっている。試験での驚異的な(笑)集中力を示す以外は、何かと注意散漫な状態だ。

注意力不足は、勉強に悪影響を生む。

音読していても、だんだん違うこと考えながら惰性で音読し始めるし、リーディングの勉強していても、字面ばっかり目で追っていて、気が付いたら頭に何も残っていないということがしょっちゅうだ。

集中力を生み出す方法は、「〆切時間」を設定することだ。私がよく使うのは「10分勉強」だ。

勉強やる気なくても、10分だけ勉強しようと決めること、手元のストップウォッチやタイマーを活用し、10分とにかく集中しようとする。

これは意外に効果が高い。電車の移動時間と同じように短い時間で終わらせようとするので、とても集中ができる。

そして、教材を3種類ぐらい用意しておき(単語、読解、音読用とか)、それを10分で回すのだ。一つの材料を3回に分けてやるというのもいいけど、私としては種類が多いほうが飽きがこない。

一つの「10分勉強」が終わったあと、次の「10分勉強」に行く前のだらだらする時間の方が10分より長いことはしょっちゅうだけど(笑)、集中したらとてもよく勉強が進む。次の予定がないのであれば、その勢いで20分ぐらい勉強することもある。

もちろん時間ではなく、勉強教材を一日一単元と決めることもあるけど、時間で区切ってやっていくと集中しやすい。

それに忙しいビジネスマンでも一日10分を作り出すことは簡単だ。その10分を何につかうのか、Twitterのタイムラインを眺めるのか、それとも勉強するのか、ちょっとした時間でも積み重ねれば違いが出る。


3)生活に組み込む

結局、勉強は毎日の「小さな」積み重ねと感じている。ある1日に一挙に5時間勉強して次の4日間なにもしないよりも、5日間1時間だけ勉強を続けるほうがいい。

確かに学生の方が時間はあるかもしれない。でも勤め人のよさは生活が比較的リズム正しく行われているという点だ。

リズム正しい生活に英語を学ぶ時間を組み込むことができれば、毎日のルーティンとなる。毎日のルーティンになれば、「勉強するぞ」と意気込まなくても、勉強を自然に始めることが可能である。

朝早く起きて、単語を勉強するのもいいし、音読をしながら、体を目覚めさせていくのもよい。

通勤時間には、問題集を開いて、解いていくのもいいし、疲れたらリスニングの時間にあてればよい。

帰宅して、ご飯のあとに好きな英語のドラマを繰り返してみるのもいいし、お風呂では暗唱を確認するのもいいだろう。

いずれにせよ、結局、重要なことは、

「勉強習慣を場所と時間に紐づける」

ことだ。つまりこの場所にきたら、この時間がきたら、体が自然に勉強に向かうように、生活リズムに組み込むようにする。そうするといきって勉強しなくても済む。

たしかに大量の時間を英語につぎ込むことはできないのは認めざるを得ない。でも毎日、意識して集中して、何を学んでいるのか、何を身につけようとしているのか、目的意識が明確になっていれば、短い時間でもかなりのものが身につくように思う。

ここ3年間働きながら英語を勉強して感じたことである。
posted by NOBU at 19:40| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
NOBUさん、おはようございます。

>おっちゃんは一つのことに集中できる時間がない。家ではお茶入れろ、洗濯ものをきちんとかごに入れろ、などヨメからさまざまな用事を言いつけられ、子どもからやってる遊びの報告を受ける。

私は昔からの兼業農家だったので勤めを辞めた後はわずかばかりの水田・畑の最低限の管理をやっています。基本的に現在無職なので働きに出てるかみさんからいろんな用事を言いつけられるのは当然なんですが、NOBUさんは仕事もしながらだから大変だと思います。

今回の勉強を続ける工夫も大変興味深く読ませていただきました。なんとか学習時間を積み上げて英検やTOEICを受験した際にある程度の手ごたえを感じることができるよう持っていきたいと考えています。

では。
Posted by aki-kiyo at 2017年08月19日 08:37
大変興味深い記事でした。

私は3年前にブログを始めたころは会社員でしたが、今は月収5万の在宅ワーカーです。在宅になったらさぞ洋書読む時間が出来るかと思ってたら真逆でした。不思議なもので、正直、勤め人時代の方が勉強時間が確保できていました。

我が家のおっちゃんも、嫁である私からいろいろ言いつけられて大変そうです。矛盾してますが、いろいろ言いつけてはいますが、嫁として夫が好きな事をできているかどうかはそれなりに気にしています。子供が小さい頃、私の育児ストレスのせいで、夫は毎週参加していたエンジニアの集まりに行くのをやめました。あのときは悪いことしたな〜と今でも感じています。だから、子供がまあまあ大きくなってきた今、好きなことしてほしいと思います。いろいろ言いつけることはやめませんけど。

NOBUさんの奥さまも、NOBUさんが好きな英語を勉強している姿を見るとうれしいと思っていらっしゃると思います。
Posted by ビー at 2017年08月19日 15:02
aki-kiyoさん、コメントありがとうございます。田畑管理をなされながら英語の勉強をされるというその向上心に頭が下がる思いです。

私は勤めながらもたまに英語を使う必要に迫られるということがあるのでモチベーションが続きますが、それがないとまずやらないだろうなと思う次第です(笑)

奥様が勤めに出られていると、家にいる間にいろいろやってほしいと思われることでしょう。私も自宅で勤務する時があり、「おれ、勤務中なんだけど」と思いながら、ヨメからいろいろ用事を頼まれていました。

モチベーションを保ちつつ、勉強の時間を確保する、これはどのような生活をしていても最も必要なことかもしれません。
Posted by NOBU at 2017年08月20日 17:46
ビーさん、コメントありがとうございます。在宅勤務となると、生活と勤務の区別をつけるのが大変なことと思います。自分でメリハリをつけるのは難しいですよね。

いわんや子供さんがいたら母やって、旦那が帰ってきたら妻やって、どうしても合間に仕事というリズムになってしまうことでしょう。

そのうえで英語勉強のリズムを生活に組み入れるのはなかなかの至難の技です。

うちのヨメさんが、私が英語を勉強していることを喜んでいるかどうかはわかりませんが、ロンドンから帰国後は、なんかやさしくなっている感じはあります(笑)
Posted by NOBU at 2017年08月20日 17:50
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