2017年03月12日

英検ライティングとスピーキングの高得点のコツ

まぐれで、英検1級のライティング、スピーキングの満点を取ったことのあるオッちゃんとしては、英検のOutput2技能試験でちょっと思うところがある。

英検1級のライティングやスピーキングは他の試験と違って、私は、英語の運用能力(Output技能)というよりは、社会性の高い話題の発信力が問われているのではないか、という仮説を持っている。

その根拠は以下の通りだ。

1)採点項目の内容

IELTSを受けたことがあるけど、これらは確実に英語の運用能力(Output技能)を測っている。というのもIELTSの高バンドのスピーキングを聞くと、内容なくてもFluencyであったり、語彙であったりが重要だからだ。もちろんライティングもスピーキングもcoherenceは重要だから、聞かれてもないことを支離滅裂に話してもだめだけど、採点基準が英語の運用に重点が置かれている。

一方、英検英作文には「内容」の項目が採点全体に影響することが多い。内容が良いと全体的に点数が上がる傾向があるのではと、以下の実験的取り組みから感じている。
(「英検英作文の採点基準を考える」)


2)経験

私の経験もそうだ。スピーキングが満点取れたトピックは「Urbanization」。ライティングで満点取れた話題は「農業問題」。Urbanizationは、ラッキーなことに英文報告書を書いて、内容についてロンドンの仕事仲間と議論したことがある話題だった。農業問題は、大昔某県の農産物輸出振興にちょっとかかわったことがあり、ある程度の知識を持っていた。農業問題は書いているうちにそこまで細かく書かなかったけど、ストーリーを考える上でその時の体験が活かされた。

どちらも英語的にはあとで文法的、語彙使用の間違いに気づくほどのレベルだった。それでも満点が取れたのは内容についてそこそこ納得のいくものだったからだろうと思う。とくにスピーキングはライティングの採点者と違って顔の反応が見える。満点取った時のQ&Aでちょっとした知識を披露したら、感心していたので、やはり内容面でのインパクトが大きかったのではないかと察している。


3)英検の趣旨

そもそも英検1級の目安には、

二次試験では2分間のスピーチと、その内容への質問がなされます。カギは英語の知識のみでなく、相手に伝える発信力と対応力。世界で活躍できる人材の英語力を証明します。

とあり、審査基準には

話す:社会性の高い幅広い話題についてやりとりすることができる。
書く:社会性の高い幅広い話題についてまとまりのある文章を書くことができる。

とある。

結局、英語のみならず社会性の高い話題について、発信、対応する能力が必要だということ。いいかえると、社会性の高い話題をキャッチし、自らの考えを持たないといけないし、それをうまく英語にのせて発信しないといけない。

以上から、英検1級のライティングとスピーキングには、英語というよりも英語での社会性の高い話題の発信力が試されていると思っている。

となると、どう対策するか?

1)英作文対応の参考書を繰り返す

これは初期のころ、やってたけど『英検1級英作文問題』の予想問題の解答例を暗記するとともに、自分でも作文し、英作文のフルーツフルイングリッシュで添削していた。

また、『英検1級英作文問題』の別冊も幅広い話題に関する論点が会話形式で理解できるので、おススメ。


2)過去問のサンプルアンサーを繰り返す

これは中期の頃やっていた勉強。英作文や面接の模範解答を暗記し、サンプルアンサーを暗唱していた(とくに英作文)。サンプルアンサーを利用して英語のみならず社会性の話題に強くなるという意図だ。




3)英字新聞で社会性の高い話題をキャッチし、自分の考えをまとめる

これは昨年11月あたりから本格的にやっている方法だ。DMMディリーニュースを用いて、自分で問いに答え、Discussionトピックに基づいて自分の意見を1人スピーキングしている。そして、For and Against(同意と反対)というテーマで英作文をしている。(「1日30分のOutput2技能の練習法」)

1級試験の場合、流暢に英語を話せる・書けるに越したことはない。それでも流暢さ・文法の正確さのみならず、あくまでコミュニケーションなので、面接官や採点官が納得できるように自分の意見をのべたいと思っている。





posted by NOBU at 08:00| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これはなかなか鋭いと感心しながら読ませていただきました。いい記事をありがとうございます。

fluencyは発音の評価のなかに含まれているのだろうけど、IELTSの基準とは明らかに違うと私も思います。スピーチも質疑応答も内容にも重点がある、IELTSは普段の話をしているのに近いなと思うのですが、英検はおっしゃるように、議論して自分の意見を述べるところに重点があるように思います。重点の置き方があきらかにちがいます。IELTSは「内容そのものではなく、英語の運用能力」とも聞いたことがあります。

ということは、やっぱり背景知識が大事なのかもしれませんね。日本の英語のテストはそこも重視するという意味では入試と共通するものがあるのかもとふと思いました。やっぱり教養と知性の英検?

NOBUさんを見習って、私も短い時間でもライティングをせめて休みの間だけでもやろうかなと思っています!
音読ばかりではね(笑)


Posted by angel at 2017年03月12日 22:28
angelさん

ありがとうございます。そうですね、IELTSのスピーキングテストはまさに普段の生活で使いそうな話題から徐々に広げていくようなイメージで試験が展開されるように思います。採点基準も英語の運用力ん焦点があてられているためか、採点結果にブレがないように思います。

例えば、DMM英会話でもIELTSの教材を使って、スピーキングテストの練習ができますが、公式でない先生が採点しても大体本番と同じスコアが出てきます。この意味でIELTSの方が信頼性が高いかもしれないと感じています。

英検の教養とかスピーチ内容とかになると基準があいまいになりますし。。。
Posted by NOBU at 2017年03月13日 06:17
仮説に賛同します。

私も、英検1級の二次スピーキングの体験談に基づきます。

英語の方は自分でも情けなくなるレベルだったのですが、トピックについては背景知識があったのでそれなりの論を展開したら、まさかの合格(笑)、こんなんで合格させていいのか?(笑)と思った記憶があります。

(その後、練習を重ねて当時よりは話せるようになったので、NOBUさんを見習って再受験しようかな、、と思う今日この頃です)
Posted by Vortex at 2017年03月18日 07:12
Vortexさん

ご無沙汰しております。コメントありがとうございます。

仮説にご賛同いただきありがとうございます。私も背景知識はとても大きく採点に効いてくるように思います。

「カギは英語の知識のみでなく、相手に伝える発信力と対応力。世界で活躍できる人材の英語力を証明します。」

英検もこう言っているので、英語が多少?でも聞いてもらえる話を持っていればかなり有利になるかもしれません。
Posted by NOBU at 2017年03月19日 17:08
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