2016年12月24日

英検英作文の採点基準を考える

「採点者は見た」英検英作文プロジェクトを1ヶ月ほど続けて、先週一週間かけてみなで振り返りを行った。

英検の採点者はどこを見るのか、どのように書くのがいいのか、得たものをまとめてみたい。

プロジェクト参加者は6名、18本の英作文投稿、59本の採点が行われた。作文1本あたり3本程度の採点が行われたことになる。

すべての採点結果をまとめると以下のようになった。

   平均点数
内容  6.25
構成  6.68
語彙  6.68
文法  6.63
合計  26.24

   標準偏差
内容 1.092
構成 1.090
語彙 0.899
文法 0.998
合計 3.164

*本番と同じく各項目8点、合計32点で採点。

プロジェクト参加者は何も英検協会の採点研修を受けていない。わかっているのは英検が公開している基準だけだ。それでもほぼ英検基準で採点できているのではないかと思っている。

その理由は、(1)「内容」の点数が低くなると他が低くなる傾向があったからだ。英検協会の基準では、すべての項目において、「自分の意見とその理由が伝わるように」(内容)を構成して、語彙を用い、正しい文法で示そう、となっている。つまり基準でも「内容」が採点全体に影響を与えるとともに、我々の採点もそうなった。一読してなるほどと思うような内容であれば、全体の点数にいい影響を与える。

もう一点は、(2)「内容」の散らばり(標準偏差)が大きく、採点者の主観が反映されやすいことが見てとれる。毎回、採点結果に納得したり納得できなかったりするけども、残念ながら、人によって厳しく判定したり、甘く判定したりする傾向がある。それはトピックに対する採点者の知識量にも依存している気もしている。(トピックについて詳しい知識をもつ採点者が読むと、内容へのツッコミが強くなるかも。)

以上の分析の結果、英作文能力の高低もさることながら、「内容」をどのように書くかにかかっている。

それではどのようにいい「内容」を書くのか。それは英検の言う通り、以下の点を注意して書くということにつきるだろうと思う。

「自分の意見と合わせて、その理由を明確にしましょう。その際に、多様な観点から考えて、意見を支える論拠や説明がより説得力のあるものになるようにしましょう。例えば、理由を書く際に、単純に「安いから」や「便利だから」だけでなく、安くなることがどういうことにつながるのか、また便利になることの具体的な例なども書きましょう。」

もう少し具体的に書くと

1)序論で自分の立場を明確にし、結論でも再度述べる。
2)その立場を支える根拠3つは、相関があまりない方がよい。
3)各段落で、根拠(Opinion)、説明(Reason)、例(Example)という展開を心がける。

という感じだ。

ちなみに、その他の傾向を読み取ると、全体の採点として、23点から29点の間に約7割の英作文が、基本的にほぼすべての作文が20点から32点(満点)に入ることがわかる。この実験では、英作文の採点は大きく差がつきにくいが、CSEスコアでは646−735と差が開くので、自分の意見、理由、その理由をサポートする根拠をきちんと展開し、各項目1点でも多く得点できるようにしたい。

posted by NOBU at 08:00| Comment(0) | ライティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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