日本人が間違いやすいところをネイティブの視線から指摘してもらうことはとても重要だ。
もちろん、添削をしてもらうことも必要なんだけど、直された後でも「どうしてこうなるのか」と自分で納得し、他人に説明することはできない。
そこで、ネイティブの人から見た日本人の英語を指摘する本を読んでみた。
今回はこれ。
本書は、時制と助動詞が詳しいが、それらはかなり小倉の『例解 和文英訳教本 (文法矯正編)』プレイスと重なるところがある。
本書で参考になったのは、今まで例文暗唱でも出てきていた
may/might well
may/might as well
の使い分けだった。
本書によると
may/mightという実現可能性を示す助動詞にwellをつけると実現度合いが上がるのだという。
例えば
(1) I may/might buy a new car when I get my bonus.
→ I will perhaps buy a new car when I get my bonus.
と言い換えられるのに対し、
(2) I may/might well buy a new car when I get my bonus.
→ I will probably buy a new car when I get my bonus.
になり、実現可能性が50%から80%程度に上昇する。
また
may/might as wellは、had betterに置き換えられると日本では学ぶが、どちらかといえば、何にもすることないので、それでもやった方がまし、みたいなニュアンスになるそうだ。had betterにすると、それを十分に行う理由があることになる、という。
We had better go to the party.
We might as well go to the party.
前者は強く行くべきだろう、というニュアンスだが、後者は何もやることないので、やった方がいいだろう、というニュアンスになるとのことである。